『攻殻機動隊』の士郎正宗コミックス電子書籍化プロジェクト発動!!第一弾は記念碑的デビュー作『アップルシード』 !!

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つい先日、ハリウッド実写版『攻殻機動隊』の主演にスカーレット・ヨハンソンが決定したことをお伝えしましたが、2015年はその『攻殻機動隊』の原作者でもあり、世界中のファンを熱狂させてきた士郎正宗のデビュー作発表から30周年となります。

KADOKAWAはそれを記念して、士郎ワールドの出発点と言えるデビュー作『アップルシード』を始めとしたコミックスシリーズを、作者自身の監修のもと、新たにデジタル書籍化するプロジェクトを開始しました。

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電子書籍情報

シリーズ第1弾『アップルシード 1 プロメテウスの挑戦』が2015年1月15日からBOOK☆WALKERはじめ各電子書店にて絶賛配信中。価格は700円(税別)。第2弾『アップルシード 2 プロメテウスの解放』は2015年3月配信予定。

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©SHIROW MASAMUNE

『アップルシード』作品内容

物語は23世紀。5度目の世界大戦を経て、バイオロイドとよばれるクローン達が運営する《統合管理局》が地球を統一した近未来が舞台。特殊警察部隊[ESWAT]に入隊したデュナンとブリアレオスの二人は、《統合管理局》のある人工島・オリュンポスに渦巻く各国の陰謀や政治工作に巻き込まれていく事になる。
1985年に青心社からコミックス第1巻が描き下ろし単行本として発行。現在、コミックス全4巻と2つのエピソードが描かれている。後の『攻殻機動隊』の世界観設定とも連携されており、士郎ワールドの本家ともいうべき作品。

士郎正宗からのコメント全文

電子化について―――
「アップルシード」が初めて世に出た1985年と違って、2015年の現代ではインターネットや携帯端末の辞書機能などの発達により、欄外脚注の必要性は極めて低くなっているので、今回電子書籍化するにあたって削除可能な部分は削除した。キャラクターのセリフなども言い回しが古かったりする部分や誤解を招きやすかった部分を修正した。だからといって読者諸氏にとって良い本となったかどうか別問題だが、何箇所かは読書感がスムーズになっていると思う。僕が削除した箇所のうち、「欄外脚注も個性」という事で、編集者により復活している部分も3箇所ある。絵と、基本的な内容や時代設定等に関しては当時のまま一切変更を加えていない。さすがに30年経過しているので古いのは仕方ないが、作品として特に問題があるとも思っていないので今のところ新規変更の予定は無い。大変申し訳ないが新規に何か書き足して遊んだ部分も無い。文字部分に関して修正を加えたので時代の記録としてはいささか問題があるが、まあ1985年2月に大体こんなような作品が単行本の形で出版されたという記録としてお楽しみ頂ければ幸いだ。日常仕事の合間に細々と時々やっている原稿の修復作業以外に、このような機会が無ければ自分の漫画を読み直す事は無かったと思う。今回、電子書籍化の企画を頂いた事と作業に関わってくれた関係者諸氏に感謝するとともに、30年も前の古い漫画(しかも誰もが読んで楽しめる汎用性の高い漫画ではない)を電子書籍として手元に置いて下さる読者諸氏にも深く感謝する。何らかの形でお楽しみ頂ければ幸いだ。

2014.12.15 士郎正宗

株式会社KADOKAWAのプレスリリース ーより引用

士郎正宗プロフィール

漫画家・イラストレーター/兵庫県出身。『アップルシード』で漫画家デビュー。主な漫画作品として『ブラックマジック』『ドミニオン』『仙術超攻殻オリオン』『攻殻機動隊』シリーズ等。また数多くのイラストも手掛ける一方でゲーム、アニメ作品等へのキャラクター・デザインや、原作としても参加。近年では『紅殻のパンドラ』(漫画:六道神士)の原案を担当。

まとめ

『攻殻機動隊』へ到る士郎正宗の軌跡が明らかになっていくんですね!今後のプロジェクトの動向に注目していきましょう!

出典
株式会社KADOKAWAのプレスリリース